CLANEの事業開発事例として「CLANEインターン型実践講座」の事例をご紹介します。この教育事業は、従来の教育モデルの枠を超え、WEBデザインの実務経験と学びを組み合わせた取り組みです。
ここでは、本講座がどのようにして成長し、多くの受講生に影響を与えているのか、代表の釣見氏にその背景と成長の秘訣を伺いました。
当初、スクール業界の中では、従来の教育中心のスクールが主流で、逆に実務経験の得方はデザイナーへの徒弟制度のような形が一般的でした。CLANEではこの講座を通じて、実務経験の提供と教育の融合に取り組むことにしました。
この課題を打破するため、CLANEは教育と実務経験の統合を目指し、オフィスでのマンツーマン指導からスタート。その後、オンライン完結型の教育へと進化させました。この移行には、前提知識の体系化と実務必要知識の提供が求められ、これらの課題は細かな要素に分解し、逆算することで克服されました。
▲デジタルコンテンツ例
このプロダクトが市場で成功した要因は、特に挫折経験を持つ受講者へのアプローチにあります。
一般的な専門学校等では、20代前半などの若い人が入学・卒業し、卒業後はポテンシャル採用のような形で転職や、独立に成功するケースはあります。
しかし20代後半から30代前半の層には、単なる知識提供ではなく、実務経験が重要となります。そのためこうした顧客に絞り、実務経験を重視したカリキュラム構築を行いました。中小企業ならではのニッチな市場でのアプローチは、ターゲットの受講者にとって非常に価値あるのものとして受け取っていただきました。
CLANEのインターン型実践講座は、デジタル化を積極的に取り入れることで、教育プログラムの運営を変革しました。
プロモーションからカウンセリング、契約、そして決済までのプロセスがオンライン化され、これにより営業コストは約70%削減されました。
▲オンライン化された予約システム
加えて、自動メール送信システムや、会員サイト、チャットツール、顧客管理システムの導入により、受講生とのコミュニケーション効率も飛躍的に向上。地方や海外在住の受講生にも、オフィスに来ることなく実務経験を積む機会が提供されるようになりました。
これにより受講生は場所を選ばずに、クオリティの高い教育を受けられるようになり、本講座の受講層が大幅に拡大しました。
これらの運営の効率化は、単にコスト削減に留まらず、事業の拡大と収益性の向上に大きく貢献しました。より多くの受講生を受け入れることが可能としました。
そして卒業生が弊社に興味を持っていただいた場合、デジタルソリューション実行の一翼を担うことで、CLANEの他の事業部門との相乗効果が生まれました。
これは、特にWebデザイン、ディレクション、エンジニアリングなどの分野で顕著であり、現在CLANEの社員や業務委託者の約50%がこの講座の卒業生という形で、社内人材の質と量の双方で大きな貢献をしています。
CLANEのインターン型実践講座の最大の強みは、実務経験を通じた学習にあります。理論だけでなく実際のプロジェクトに参加することで、受講生は現場で即戦力となるスキルを身につけることができます。
たとえば、30代後半の男性がコンビニ店長からIT業界への転職を成功させた例など、この講座を通じて新たなキャリアを築いた受講生は数多くいます。この男性は、コロナウイルスをきっかけにITに興味を持ち、講座を通じてスキルを習得。その後、フルリモートのフリーランスとしてCLANEのプロジェクトに3年間関わることができました。
この実例のように、講座を通じて多くの受講生が新たなキャリアを築いています。また、純粋なWEBデザイン以外にも、ITに軸足を置きつつもエンジニア、マーケティング系などのキャリアチェンジに至る方もいます。
講座ではこうした個別のケースのキャリアチェンジも可能な限り支援しており、受講生一人ひとりのポテンシャルを最大限に引き出すカリキュラムが大きな鍵を握っています。
CLANEのインターン型実践講座は、個々のキャリア形成だけでなく、社会全体に対しても大きな影響を与えています。
元介護従事者、K-POPアイドル、コンビニ店長など、多様なバックグラウンドを持つ人々に新しいキャリアの道を提供し、社会的な多様性を促進しています。
CLANEのビジョン「人の個性が輝く社会を実現する」に大きく寄与し、教育プログラムを通じて実現していることは、社会にとっても非常に価値あることだと考えています。