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ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの違いと選び方|最適なクラウド戦略を徹底解説

公開日:2024年10月2日 更新日:2024年10月2日

 

クラウドテクノロジーの進化に伴い、企業が選択するクラウド戦略は非常に重要な決断となっています。中でも、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは、複数のクラウド環境を利用する新しい運用モデルとして注目されていますが、どちらが自社に適しているか迷うケースが多いです。この記事では、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの違い、メリット・デメリット、導入時のポイントをわかりやすく解説し、ビジネスニーズに合った最適なクラウド戦略を選ぶための情報を提供します。

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの違い

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは、複数のクラウド環境を活用する点で似ていますが、根本的な運用モデルに違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と違いを詳しく見ていきましょう。

 

ハイブリッドクラウドの特徴

ハイブリッドクラウドとは、パブリッククラウドとプライベートクラウド、もしくはオンプレミス環境を組み合わせて利用するクラウドモデルです。各環境のメリットを活かしつつ、それぞれのデメリットを補うことができます。以下は、ハイブリッドクラウドの特徴です。

1. 柔軟なデータ管理とセキュリティ

ハイブリッドクラウドでは、機密性の高いデータや業務をプライベートクラウドまたはオンプレミス環境で運用し、公共データや処理負荷の高い作業をパブリッククラウドで処理します。この組み合わせにより、コストを抑えつつもセキュリティを確保することが可能です。

2. リソースの最適活用

企業はオンプレミスの既存インフラを活用しつつ、必要に応じてパブリッククラウドの柔軟なリソースを利用できます。これにより、従来のハードウェアに縛られることなく、システム拡張が可能です。

3. 柔軟な拡張性

季節やビジネスサイクルに応じてリソースの使用量が変動する場合、ハイブリッドクラウドは必要なリソースを柔軟に割り当て、スムーズに拡張することができます。

 

マルチクラウドの特徴

マルチクラウドは、複数のクラウドサービスプロバイダーを併用することで、特定のニーズに合わせた最適な環境を実現する運用モデルです。これにより、ベンダーロックインを回避しつつ、リスク分散も図れます。以下は、マルチクラウドの特徴です。

1. 各クラウドプロバイダーの強みを活用

マルチクラウドでは、異なるクラウドプロバイダーの強みを活かして、各種ワークロードに最適な環境を選択できます。例えば、データ分析にはA社、WebアプリケーションにはB社のクラウドを利用することで、最高のパフォーマンスを引き出せます。

2. ベンダーロックインの回避

1つのクラウドプロバイダーに依存せず、複数のサービスを併用することで、各プロバイダーから柔軟なサービスを利用でき、将来的なサービス移行も容易です。

3. リスク分散による冗長性向上

マルチクラウドの最大の利点は、障害発生時のリスク分散です。1つのクラウドに障害が起きた場合でも、他のクラウド環境で業務を継続できるため、システムの冗長性が向上します。

 

ハイブリッドクラウドのメリットとデメリット

ハイブリッドクラウドには、パブリッククラウドの柔軟性とプライベートクラウドのセキュリティを組み合わせた多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。

メリット

1. 高度なセキュリティ

機密データを自社のプライベートクラウドやオンプレミス環境で管理し、公共データや非機密業務はパブリッククラウドに分離して運用できるため、セキュリティを高めることができます。

2. リソースの効率的な活用

パブリッククラウドのリソースをオンデマンドで活用することで、急激なアクセス増加にも柔軟に対応でき、無駄なリソースを削減します。

 

デメリット

1. 運用コストの増加

ハイブリッドクラウドはオンプレミス環境の維持費に加えて、クラウドサービスの利用料金も発生するため、運用コストが高くなることがあります。

2. システム運用の複雑化

異なる環境を統合して運用するため、管理やセキュリティ対策が複雑化し、専門知識を持つエンジニアの配置が必要となります。

 

マルチクラウドのメリットとデメリット

マルチクラウドも同様に、複数のプロバイダーを利用することでメリットが大きい反面、いくつかの課題を抱えています。

メリット

1. ベンダーロックインの回避

特定のクラウドベンダーに依存しないことで、サービスの選択肢が広がり、ベンダーが提供する料金やサービス条件に縛られることがなくなります。

2. リスク分散と冗長化

複数のクラウドサービスを併用することで、システムの信頼性を高め、障害時の影響を最小限に抑えることが可能です。

 

デメリット

1. コストの増加

複数のクラウドベンダーを利用するため、管理コストや運用費が増加する可能性があります。また、各ベンダーのサービス料金を把握し、コストを最適化する必要があります。

2. 管理の複雑化

異なるクラウドプロバイダーの管理ツールやセキュリティポリシーに対応する必要があり、運用の複雑さが増すことが多いです。

まとめ

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは、どちらも企業のITインフラにおいて重要な選択肢です。ハイブリッドクラウドは、セキュリティや既存システムとの連携を重視する企業に最適であり、マルチクラウドはベンダーロックインの回避やリスク分散を必要とする企業に向いています。導入時には、コスト、セキュリティ、運用の複雑さを考慮し、自社のビジネスニーズに最も適した

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この記事を書いた人

釣見 駿

株式会社CLANE 取締役 / 学生時にマイナビニュースでメディア運営を行う。その後広告代理店で働きながら、2018年にCLANEの創業時にジョイン。WEBデザインや広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。

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