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システム開発工程とは?開発手法や工程の流れを徹底解説

公開日:2024年10月11日 更新日:2024年10月11日

システム開発における各工程をしっかりと理解することは、プロジェクトの成功に直結します。要件定義から保守まで、各フェーズごとに何が行われるのかを知ることで、システムの品質や納期、コストをコントロールすることができます。本記事では、システム開発の流れを詳しく解説し、さらにウォーターフォールやアジャイルといった代表的な開発手法についても触れます。システム開発に携わる全ての人に向けたガイドです。

 

システム開発工程とは?全体の流れを解説

システム開発の工程は、プロジェクトの成功を左右する重要な要素です。プロジェクト計画から始まり、要件定義、設計、実装、テスト、リリース、運用保守に至るまで、各フェーズで何をすべきかを理解することが、プロジェクトをスムーズに進めるための鍵となります。これらのフェーズを一つ一つ丁寧に進めることで、システムの品質や納期の達成が可能になります。

 

プロジェクト計画

プロジェクト計画はシステム開発の第一歩です。この段階では、プロジェクトのスコープ、スケジュール、予算、必要なリソースなどを明確にします。具体的には、システムの目的やビジネスゴールを明確にし、達成するための戦略を立てます。また、リスク管理やタスクの優先順位付けも計画段階で行われます。しっかりとしたプロジェクト計画を立てることで、以降の工程がスムーズに進みます。

スコープと目的の設定

プロジェクトの範囲と目的を明確に定義することが最初のステップです。これにより、プロジェクト全体の方向性が定まり、無駄な作業や変更を防ぐことができます。

リスク管理とリソース管理

リスクを予測し、それに対する対策を講じることもプロジェクト計画の重要な要素です。また、必要なリソース(人材、予算、ツール)を適切に管理することが、プロジェクトの成功に繋がります。

 

要件定義

要件定義では、システムに求められる機能や性能、操作性、セキュリティなどを具体的に洗い出します。ユーザーのニーズに基づき、クライアントと共に要件をまとめる重要なフェーズです。この段階でのコミュニケーションが不足すると、後々の工程で手戻りが発生し、コストやスケジュールに大きな影響を与える可能性があります。

ユーザー要件とシステム要件の整理

クライアントが求める機能(ユーザー要件)と、システムとして実装すべき技術的要件(システム要件)を整理し、文書化することが大切です。

非機能要件の定義

機能的要件だけでなく、セキュリティや拡張性、パフォーマンスなどの非機能要件も要件定義で決定します。これにより、システム全体の品質を保証できます。

 

基本設計

基本設計では、システム全体の構造やインターフェースを設計します。画面遷移やデータフローなど、ユーザーが直接触れる部分の設計が行われます。このフェーズでは、クライアントとのコミュニケーションを密に行い、要件定義で決まった内容が正確に反映されているかを確認します。

インターフェース設計

ユーザーインターフェースの設計は、システムの使いやすさを左右します。見た目だけでなく、操作性や直感的なデザインを追求することが求められます。

データ設計とシステム構造の設計

データベースの設計やシステム構造の設計も重要なポイントです。データフローやテーブル設計を詳細に行い、効率的かつ信頼性の高いシステムを構築します。

 

詳細設計

詳細設計では、各機能を具体的にどのように実装するかを定義します。データベース構造やAPIの設計、プログラムロジックの詳細を決める段階です。この設計に基づき、次の実装フェーズが進められます。詳細設計がしっかりと行われていることが、スムーズなプログラミングとその後のテストに繋がります。

プログラムロジックの設計

プログラムがどのように動作するか、詳細なフローを設計します。これにより、実装時の混乱を防ぎ、統一された設計思想でプログラミングが行われます。

API設計と外部連携

システムが他のサービスと連携する必要がある場合、API設計が重要です。適切なAPI設計を行うことで、外部システムとのデータのやり取りが円滑に進みます。

 

実装(プログラミング)

実装フェーズでは、プログラミングによってシステムの機能を実現します。詳細設計書をもとに、エンジニアがコードを記述し、プログラムを作成していきます。この段階では、コードレビューを通して品質を確保しながら進めていくことが重要です。コーディング規約や設計指針に基づいたコードを作成することで、メンテナンス性の高いシステムを構築します。

テストを意識したコーディング

プログラムの品質を保つためには、テスト工程を意識したコーディングが不可欠です。テストしやすいコード設計を心がけ、後々のバグ修正に備えます。

リファクタリングの実施

実装中に冗長なコードが見つかった場合は、リファクタリングを行い、システムの効率性を高めます。リファクタリングは、コードの品質とパフォーマンス向上に寄与します。

 

テスト工程

プログラムが完成したら、テスト工程でシステムが正しく動作するかを確認します。単体テストから結合テスト、システムテストまで、多段階のテストを行い、バグや不具合を修正します。品質保証のために欠かせないプロセスです。

単体テストと結合テスト

単体テストでは、個別のプログラムが設計通りに動作するかを確認します。次に結合テストで、複数のプログラムが正しく連携して動作するかを検証します。

システムテストと運用テスト

システム全体をテストし、システムテストと運用テストを行います。システムが本番環境で安定して動作するかを確認する最終段階です。

 

システム移行(リリース)

テストが完了したら、システムを本番環境へ移行します。移行には、一斉移行と順次移行の方法がありますが、プロジェクトの規模や要求に応じて最適な方法を選択します。

移行計画の策定

システム移行の前には、リスク管理と並行して移行計画を策定します。ダウンタイムを最小限に抑えるための計画が必要です。

バックアップとリカバリ計画

システム移行中に障害が発生するリスクに備えて、バックアップとリカバリ計画をあらかじめ立てておくことが重要です。

 

運用・保守

システムのリリース後は、運用と保守のフェーズに移行します。システムが安定して稼働し続けるように、定期的な保守作業や障害対応が必要です。運用保守の体制を整え、クライアントとの連携を継続することが求められます。

障害対応とトラブルシューティング

システム運用中に発生する問題に迅速に対応する体制が重要です。障害の影響を最小限に抑え、迅速に復旧するための準備が必要です。

定期保守と改善作業

定期的なシステム保守を行い、必要に応じて機能追加やパフォーマンス改善を行うことも運用保守フェーズの一部です。

 

システム開発の代表的な開発手法

システム開発には、プロジェクトに応じて異なる開発手法が採用されます。ここでは、代表的なウォーターフォールモデルとアジャイルモデルについて解説します。

 

ウォーターフォールモデル

ウォーターフォールモデルは、上流から下流へと工程を順番に進める手法です。各フェーズが完了してから次のフェーズに移るため、進捗管理がしやすいという利点があります。しかし、一度進んだフェーズを後戻りするのが難しいため、上流工程でのミスが後々の大きなコストにつながることがあります。

段階的な進行管理

ウォーターフォールモデルの特徴は、各工程が順序立てて進む点です。進行管理が容易で、全体像を把握しやすいのが強みです。

リスクと後戻りのリスク

一度フェーズが進んでしまうと、後戻りが困難になるため、上流工程でのミスが発覚した場合、プロジェクト全体に影響を及ぼすリスクがあります。

 

アジャイルモデル

アジャイルモデルは、柔軟な開発を可能にする反復的な手法です。機能単位で開発とリリースを繰り返し、変更が容易なため、スピード重視のプロジェクトに向いています。要件が変わりやすい新規事業やベンチャー企業などでよく採用されていますが、進捗の把握や管理が難しい点がデメリットです。

迅速なフィードバックループ

アジャイル開発では、小さな機能単位で開発を進め、迅速なフィードバックを得ることで、スピード感を持った開発が可能です。

進行管理の複雑さ

アジャイルモデルでは、各機能の進行状況を管理するために、プロジェクトマネジメントが複雑になる可能性があります。

 

まとめ

システム開発では、工程をしっかりと理解し、それぞれのフェーズで適切な対応を行うことがプロジェクトの成功につながります。ウォーターフォールモデルやアジャイルモデルなど、開発手法に応じた最適な進行管理を行い、プロジェクトをスムーズに進めていきましょう。また、各工程で発生する課題やリスクに対して、計画的に対応することで、システムの品質と成功率を向上させることができます。

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この記事を書いた人

釣見 駿

株式会社CLANE 取締役 / 学生時にマイナビニュースでメディア運営を行う。その後広告代理店で働きながら、2018年にCLANEの創業時にジョイン。WEBデザインや広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。

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