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IT開発とは?外注時に知っておきたい基本知識と成功のための注意点

公開日:2024年9月25日 更新日:2024年9月25日

IT開発を外注する際、発注者は多くの課題やリスクに直面します。特に、要件定義やプロジェクト管理、コミュニケーションの不足が原因でトラブルが生じやすく、コストや納期が予想以上に膨らむこともあります。本記事では、そうしたリスクを回避し、外注開発を成功させるために発注者が知っておくべき重要なポイントについて解説します。

 

IT開発とは?発注前に知っておくべきこと

IT開発とは、情報技術を活用してシステムやアプリケーションを設計・構築するプロセスを指します。これから外注を検討している発注者にとって、開発プロジェクトの基本的な知識を押さえておくことは、プロジェクトの成功に繋がる重要なステップです。

 

IT開発は技術的な側面が強いため、専門的な知識がないと感じるかもしれませんが、外注をスムーズに進めるためには基本的な仕組みや用語を理解しておく必要があります。外注プロジェクトが期待通りの結果を出すためにも、以下のポイントをしっかりと押さえておきましょう。

 

代表的なIT開発手法

IT開発には様々な手法がありますが、それぞれの手法はプロジェクトの特性や目的によって異なります。自社のプロジェクトに最も適した手法を選ぶことで、開発がスムーズに進行し、成功へと導くことができます。以下に、代表的な開発手法を紹介します。

 

ウォーターフォール開発

従来型の開発手法で、計画に基づき順番に開発を進めます。各フェーズが明確に区切られており、大規模なプロジェクトや仕様が固まっているプロジェクトに適しています。

 

アジャイル開発

短期間のサイクルで反復的に開発を進め、フィードバックを迅速に反映する手法です。変化の多いプロジェクトや要件が不確定な場合に適しています。

プロトタイプ開発

実際のシステムに近い試作品を作成しながら進める開発手法で、ユーザーのフィードバックを取り入れながら、実際に動くものをベースに開発を進めます。

要件定義の重要性

IT開発において要件定義は、プロジェクトの成功を左右する最も重要なフェーズの一つです。発注者がしっかりと要件を定義し、開発チームと共有することで、完成品が期待通りの結果を出す確率が高まります。

 

要件定義では、システムが持つべき機能や性能、ユーザーがどのように利用するかを具体的に整理することが求められます。また、将来的な機能追加や拡張の可能性も考慮に入れて、柔軟な設計を行うことが重要です。要件定義が不十分な場合、開発途中で仕様変更が頻発し、プロジェクトが遅延するリスクが高まります。

 

IT開発を依頼する際の流れと注意点

IT開発を外注する際の流れを理解しておくことで、発注者としてスムーズなプロジェクト進行を実現できます。ここでは、一般的なIT開発の外注プロセスと、それぞれの段階で注意すべきポイントを解説します。

 

発注前に準備すべきこと

IT開発を外注する際には、準備段階でいくつかの重要なステップを踏む必要があります。プロジェクトがスムーズに進行するためには、発注者が適切に準備を整えておくことが不可欠です。具体的には、以下のような点に注意してください。

要件定義の完成

依頼するシステムや機能の詳細を明確にし、チーム内で共通理解を持つことが重要です。

 

予算設定

IT開発にかかる費用をあらかじめ予算化しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。予算には、開発費用だけでなく、運用や保守にかかるコストも含めるようにしましょう。

 

スケジュールの確保

開発にかかる時間をしっかりと把握し、現実的なスケジュールを立てましょう。急なスケジュールはトラブルのもとです。

 

外注先選びのポイント

IT開発を成功させるためには、適切な外注先を選ぶことが非常に重要です。開発会社の選び方次第で、プロジェクトのクオリティや進行速度が大きく変わります。以下のポイントを確認して、信頼できる外注先を選びましょう。

実績

過去の実績が重要です。同業種や同規模のプロジェクトを成功させた経験があるかを確認し、似たようなプロジェクトでの成功事例がある会社を選ぶと良いでしょう。

技術力

最新の技術へのキャッチアップができるか、求めるシステムに必要なスキルセットを持っているかを確認しましょう。

コミュニケーション力

発注者のニーズを的確に理解し、プロジェクト進行中に適切なフィードバックを行えるかがポイントです。定期的な進捗報告を行い、問題発生時には迅速に対応できる会社が理想的です。

 

IT開発の費用相場とコストを抑えるためのポイント

IT開発には様々な費用がかかりますが、事前に相場感を持っておくことで、予算を適切に設定し、無駄なコストを抑えることが可能です。ここでは、費用の内訳やコスト削減のための具体的な方法を紹介します。

 

費用の内訳と相場感

IT開発にかかる費用は、システムの規模や機能、開発期間によって大きく異なります。費用の相場はプロジェクトの規模によりますが、簡単なWebアプリ開発であれば数十万円から100万円前後、複雑なシステムの場合は数百万円から数千万円になることもあります。

以下に、一般的な費用の内訳を示します。

 

人件費

開発者やデザイナー、プロジェクトマネージャーの労働時間に基づく費用です。単位は「人区」「人日」という単位で表されることが多いです。優秀なエンジニアや上流工程の人材ほど単価が高くなる傾向にあります。

ツール費用

開発に必要なソフトウェアやハードウェアのコストが含まれます。また、クラウドサービスやライセンス料も考慮する必要があります。

 

テストや保守

開発後のテスト、バグ修正、システムの維持費用です。特に保守費用は、システムが長期にわたり運用されることを考えると、重要な要素となります。

 

コストを抑えるためのアプローチ

IT開発のコストを抑えるためには、事前の計画と効率的なプロジェクト管理が重要です。以下のアプローチでコスト削減を図ることができます。

必要な機能を優先的に開発し、後から機能追加を検討

最初から全ての機能を盛り込むと開発が長期化し、コストがかさみます。MVP(Minimum Viable Product)を意識し、最低限必要な機能からスタートしましょう。

開発プロセスを効率化

プロジェクト管理ツールを活用し、チーム内の連携を強化することで、開発の無駄を減らし、効率的にプロジェクトを進行させることが可能です。また、進捗状況を定期的に見直し、問題が発生した際には早期に対応することで、後々の修正コストを抑えることができます。

 

オフショア開発を活用する

コスト削減の手段として、オフショア開発を選択することも検討します。海外の開発チームを活用することで、人件費を大幅に抑えることが可能ですが、コミュニケーションの難しさや品質管理のリスクも伴うため、慎重に検討する必要があります。例えばCLANEでは、上流工程を内部で、下流工程にオフショア開発を用いてます。

 

リスク管理とトラブル回避のためのポイント

IT開発には様々なリスクが伴います。スムーズにプロジェクトを進行させるためには、リスク管理が不可欠です。ここでは、発注者が直面しやすいリスクと、その回避策について紹介します。

仕様変更によるリスク

プロジェクトが進む中で、当初の仕様から変更が必要になることがあります。これは、ユーザーからのフィードバックや市場の変化に対応するためには避けられない場合もありますが、仕様変更が頻発すると、開発の遅延やコスト増加の原因になります。仕様変更によるリスクを最小限に抑えるためには、以下の対策が有効です。

  • 要件定義を十分に行う:前述の通り、要件定義をしっかりと行い、仕様を具体的に固めることで、後々の変更を減らすことができます。
  • フェーズごとの確認・調整:開発の各フェーズごとに進捗確認と仕様の見直しを行い、柔軟に対応できる体制を整えることが重要です。

納期遅延のリスク

納期遅延は、発注者にとって大きな損失となります。特に、リリース日が決まっているプロジェクトでは、納期遅延が大きな悪影響を与える可能性があります。納期遅延を防ぐためのポイントをいくつか挙げておきます。

 

現実的なスケジュール設定

無理なスケジュールを設定すると、チームに過度な負担がかかり、品質の低下や遅延の原因になります。これに関しては、基本的に開発チーム側が管理する部分ですが、現実的なスケジュールを立てられるよう、コミュニケーションを取ることが重要です。

 

進捗管理の徹底

プロジェクト管理ツールを使って進捗状況を可視化し、遅れが発生した場合は早期に対策を講じることが大切です。

 

コミュニケーション不足によるリスク

開発チームとのコミュニケーション不足は、誤解やトラブルの原因となります。発注者が求める結果を正確に伝えるためには、定期的なミーティングやフィードバックが重要です。

定期的なコミュニケーション

週次や月次で定期的にミーティングを行い、進捗状況や問題点を共有しましょう。特に、重要な決定事項や仕様変更については、文書化して共有することがリスク回避につながります。

 

ドキュメントの整備

要件定義書や仕様書などのドキュメントを整備し、チーム内での共通理解を深めることで、トラブルを防ぎやすくなります。

 

 

まとめ

IT開発を外注する際に発注者が押さえるべきポイントは、要件定義の徹底、プロジェクト管理の重要性、そして開発チームとの円滑なコミュニケーションです。また、リスク管理や予算管理を適切に行い、開発の透明性を確保することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

成功事例や失敗事例から学び、常にプロジェクト全体を把握する姿勢を持つことが、外注開発を成功に導く鍵となります。しっかりと準備を整え、プロジェクト管理に積極的に関与することで、理想的な開発成果を手に入れましょう。

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この記事を書いた人

釣見 駿

株式会社CLANE 取締役 / 学生時にマイナビニュースでメディア運営を行う。その後広告代理店で働きながら、2018年にCLANEの創業時にジョイン。WEBデザインや広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。

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