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システム開発の依頼手順と成功のためのポイント

公開日:2024年10月9日 更新日:2024年10月10日

企業や団体において、業務効率化や新たなサービス提供のためには、専用のシステムを開発することが求められる場面が増えています。しかし、システム開発の依頼は決して簡単なものではありません。初めてシステム開発を依頼する方にとっては、どのように進めればよいのか、何を準備すべきかが分かりにくいかもしれません。本記事では、システム開発を成功させるために、依頼時の流れや押さえておくべきポイントを詳しく解説します。

システム開発を依頼する際は、まず目的を明確にし、予算やスケジュールをしっかりと考慮した上で進めることが重要です。また、開発の過程で予期せぬ問題が発生する可能性があるため、適切なコミュニケーションと柔軟な対応も求められます。以下に、具体的な手順と成功のポイントを見ていきましょう。

 

システム開発を依頼する前に確認すべきこと

目的の明確化

システム開発を成功させるための第一歩は、何のためにシステムを開発するのか、その目的を明確にすることです。例えば、業務効率化を図りたいのか、新規事業のためのシステムが必要なのか、顧客とのやり取りを簡略化したいのか、目的によって開発するシステムの要件が異なってきます。この段階で目的が曖昧だと、開発プロセス全体に影響を及ぼし、結果的に不適切なシステムが出来上がる可能性があります。

実際に使用するユーザーを考慮する

システムを利用するのは誰なのか、そしてそのユーザーにとっての利便性がどうであるかを考えることも重要です。ユーザーのニーズや期待を理解し、反映させることで、実際に使いやすく効果的なシステムが出来上がります。特に業務に直結するシステムであれば、従業員の意見を聞くことも大切です。

 

予算とスケジュールの調整

システム開発は多くの場合、時間と費用がかかるプロジェクトです。事前に予算を確保し、スケジュールをしっかりと立てることが必要です。ここでのポイントは、現実的な予算とスケジュールを設定することです。開発期間が短すぎたり、予算が低すぎたりすると、品質が低くなり、トラブルを招く可能性があります。逆に、あまりにも時間や費用をかけすぎると、開発が停滞し、リリースが遅れることもあります。

予算オーバーのリスクを管理する

開発が進むにつれて、追加の要望や機能が発生することがよくあります。それに伴い、予算がオーバーするリスクも生じます。事前に予備費を設定しておく、もしくは定期的に予算の見直しを行うことで、予算オーバーのリスクを最小限に抑えることができます。

 

必要な機能のリストアップ

開発を依頼する際に、システムに必要な機能をリストアップしておくことは重要です。機能要件が明確であればあるほど、開発会社に具体的な指示が出しやすくなり、開発がスムーズに進行します。リストアップする際は、優先順位を付けることもおすすめです。まずは必須機能を明確にし、次に追加で実装したい機能を考えることで、全体の計画がより明確になります。

不要な機能を追加しない

開発中に「この機能も必要かもしれない」と思いがちですが、機能を追加するたびに開発コストや時間が増加します。実際に必要かどうかを慎重に判断し、不要な機能は極力削除することが、予算とスケジュールの管理に役立ちます。

 

システム開発の流れ

システム開発は多くの段階を経て進められます。各ステップごとに重要なポイントを押さえておくことで、スムーズな進行が期待できます。以下に、一般的なシステム開発の流れと、その中で重要なポイントを紹介します。

 

1. 要件定義

システム開発の最初のステップは、要件定義です。要件定義では、開発するシステムがどのような機能を持ち、どのような結果をもたらすべきかを詳細に決定します。この段階では、依頼主と開発会社が密にコミュニケーションを取り、すべての関係者が同じ認識を持つことが重要です。要件定義が曖昧な場合、開発途中で大幅な修正が必要になる可能性があります。

ユーザーニーズを反映させる

要件定義の段階で、最終的なユーザーのニーズや期待を反映させることが大切です。システムの使いやすさや機能性が、利用者にとって適切であるかを確認し、それに基づいて要件を固めることで、成功するシステム開発が可能となります。

 

2. 設計

要件定義が完了した後、次にシステムの設計に進みます。設計では、システムの構造やデータベース、ユーザーインターフェースなど、システム全体の骨組みを具体化していきます。この段階で、UI/UXデザインに注力することが、システムの使いやすさを左右します。また、設計がしっかりしていれば、後の開発プロセスがスムーズに進行します。

設計の段階でテストも視野に入れる

システムの設計段階では、開発後のテストを考慮しておくことも重要です。特にデータベース設計やAPIの連携部分では、後で発生する問題を未然に防ぐために、テストの計画を同時に進めることが推奨されます。

 

3. 開発

設計が完了したら、いよいよ開発段階に進みます。この段階では、実際にコードを書き、システムの機能を実装していきます。フロントエンドとバックエンドの両方が並行して進行する場合が多く、開発中には定期的に進捗確認を行い、問題が発生した場合は早期に対処することが求められます。開発が順調に進むと、次のテスト段階にスムーズに移行できます。

開発途中での要件変更に注意する

開発中に要件が変更されることは珍しくありませんが、頻繁な変更は開発スケジュールに大きな影響を与えます。変更が必要な場合は、開発チームと綿密に話し合い、影響範囲を把握した上で慎重に進めることが重要です。

 

4. テスト

開発が一通り完了したら、システム全体のテストを行います。この段階では、システムが仕様どおりに動作しているか、バグがないかを確認します。また、ユーザーインターフェースの使いやすさや、システムの速度もテストの対象です。テスト結果をもとに、必要に応じて修正や最適化を行い、システムの安定性を確保します。

テスト結果をフィードバックとして活用する

テストの結果をしっかりとフィードバックし、開発チームが改善を行うことが重要です。特に大規模なシステム開発では、複数回のテストサイクルを通じてシステムをブラッシュアップすることが、最終的な成功につながります。

 

5. 納品と運用

すべてのテストが終了し、システムが正常に動作することが確認されたら、システムの納品が行われます。納品後は、実際の運用が始まり、ユーザーがシステムを使用し始めます。運用中に問題が発生した場合は、保守やサポートを通じて迅速に対応することが求められます。運用後もシステムを定期的にアップデートし、改善を続けることが、長期的なシステムの成功につながります。

 

まとめ

システム開発を成功させるためには、事前準備から始まり、開発中の管理、そして運用後の保守まで、さまざまなポイントを押さえておく必要があります。目的を明確にし、しっかりとした計画を立て、コミュニケーションを密に取ることで、スムーズなシステム開発が可能です。また、予算やスケジュールを現実的に設定し、無駄な機能を追加しないようにすることも、成功の鍵となります。これらのポイントを踏まえて、システム開発を依頼する際は慎重に進めていきましょう。

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この記事を書いた人

釣見 駿

株式会社CLANE 取締役 / 学生時にマイナビニュースでメディア運営を行う。その後広告代理店で働きながら、2018年にCLANEの創業時にジョイン。WEBデザインや広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。

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