SNS集客のためにインスタグラムを運用しているが、なかなか成果が出ない、どう運用していいかわからないという方に向けて、今回はインスタグラム運用マニュアルを紹介します。
また運用する際の注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を参考にして、自社インスタグラムで集客を行う方法を学んでください。
ここでは、インスタグラムでSNS集客を行うメリットを紹介します。
メリットを理解すれば、インスタグラムをどのように運用していけばいいかが見えてきます。
それぞれ解説します。
インスタグラムは、主に画像や動画の投稿をメインとしたサービスです。
そのため、画像を使って視覚的にターゲットに訴求できます。
具体的には、以下の情報を画像や動画を使って紹介すれば、文章だけの説明よりも魅力的に伝わります。
魅力ある画像や動画を投稿すれば、商品やサービスをユーザーに直接届けられます。
インスタグラムは、検索ツールとしての利用が増加しており、利用者の年齢層が広がっています。
Googleで検索することを「ググる」と言いますが、近年ではインスタグラムを検索ツールとして利用し「タグる」という文化が流行っています。
気になるものがあれば、まずインスタグラムの「ハッシュタグ検索」を使って検索します。
商品やサービスのクチコミチェックなどに利用する人も増えています。
3,300万人のアクティブユーザーがいるインスタグラム。
利用者が増加するにつれて、利用者層も幅広くなっています。
そのためインスタグラムで自社商品やサービスを検索してもらいやすくなります。
インスタグラムには、購入までのアクションにつなげやすい機能が付いています。
具体的には、以下のような機能です。
投稿に映る商品に興味が湧いた際に、すぐに商品購入ページへ遷移可能な仕様となっています。
インスタグラムでSNS集客するための準備は以下の通りです。
それぞれ解説します。
インスタグラム運用の目的を設定します。
目的を達成するためにどのように運用していくかの方針を立てやすくなります。
具体的には、
運用する目的を明確にしておけば、その目的を達成するための投稿や企画を考えやすくなります。
インスタグラムで集客したいターゲットを決めます。
ターゲットによって、訴求しやすい投稿内容、デザインは異なります。
具体的には、ターゲットは年齢や性別、居住地といったライフスタイルなどを具体的に設定していきます。
こうすることで自社商品に興味を持つターゲットに関しての理解を深められます。
顧客理解が深まれば、アカウントの使い方や見せ方の方向性を決められます。
たとえば、自社の商品やサービスのターゲットがスポーツ好きの20代男性ならば、エネルギッシュでかっこよさのある写真や動画を投稿すれば興味を引くでしょう。
どんなユーザーにリーチしたいかを細かく決めれば、自社商品に興味関心のある人に投稿が届き、集客に繋がります。
どんな人が自社商品やサービスを気に入ってくれるか、必要としているかを考えてターゲットを設定します。
インスタグラムアカウントをビジネスアカウントへ切り替えます。
ビジネスアカウントは、集客を行う上で便利な機能が備わっています。
具体的には以下の機能が利用できます。
それぞれ紹介します。
ビジネスプロフィールでは、電話番号やメールアドレス、地図など直接連絡が可能なボタンを設置できます。
また、店舗地図情報で、ショップの位置なども掲載できます。
このおかげで、ユーザーと企業がより簡単にコンタクトを取れるようになります。
インスタグラムインサイトでは、投稿に表示回数やクリック数、保存数などの数字、投稿への流入経路を確認できます。
これらのデータを基に「この投稿は、保存数は伸びているけど、フォローに繋がっていない」「この時間帯の反応は良い」「リーチが少ない割に、フォロー数が多い」などの分析を行い、ターゲットに合った運用の改善策を考えられるようになります。
インスタグラム広告では、普段の投稿をフィード広告やストーリーズ広告として、出稿できます。
広告出稿で、フォロワー以外の新たなユーザーにリーチしやすくなります。
ここでは、SNS集客のために、どうインスタグラムを運用すればいいかを紹介します。
インスタグラム運用マニュアルは以下の通りです。
それぞれ解説します。
自社のインスタグラムアカウントのプロフィールを充実させることで、ユーザーに「どんなアカウントなのか」を伝え、自社を理解し、興味を持ってもらえるとフォロワー獲得に繋がります。
具体的には、以下の要素を充実させましょう。
それぞれ紹介します。
概要文には、最大150文字の文章を入力できます。自社の紹介文は1行程度で書き、改行を使って見やすくしましょう。
また、絵文字を使用してアクセントをつけるのも効果的です。
投稿から自社アカウントにアクセスするユーザーには、概要文が最初の3行までしか表示されません。
そのため、伝えたい情報を最初に持ってくるようにしましょう。
ユーザーに自社がどのような活動を行っているのかをわかりやすく伝えることで、認知の拡大が容易になります。
ストーリーは、投稿を24時間限定で公開する機能です。
リアルタイム性が高い投稿が可能で、アンケートの実施もできます。
直接やりとりを行うことで、自社とユーザーとの距離を縮めることができます。
特別なイベントに合わせて利用すると効果的です。
ハイライトは、ストーリーで投稿したコンテンツをアーカイブとして残すことができます。
ストーリーを見逃したユーザーも、後で内容を確認できます。
ハイライトを閲覧するユーザーはファンになる可能性が高いため、設置をおすすめします。
さらに、投稿やハイライトに統一感を持たせることで、自社アカウントのトップページがまとまりを持ち、ブランディングに繋がります。
ユーザーはハッシュタグで検索を行い、情報を収集しています。
ハッシュタグをつけることで、ユーザーがハッシュタグ検索を行った際の一覧に表示されます。
1投稿に対して最大30個までハッシュタグを設定できます。
ハッシュタグを大きく分類すると、ビッグハッシュタグ、ミドルハッシュタグ、スモールハッシュタグの3種類があります。
ハッシュタグの種類 | 投稿数 | 具体例 |
ビッグハッシュタグ | 100,000〜 | 一般的に広く知られている単語 |
ミドルハッシュタグ | 10,000〜100,000 | 業界やサービスなど |
スモールハッシュタグ | 〜10,000 | 店名や商品名 |
付け方はアカウントの目的により大きく変わりますが、CLANEで運用する際にオーソドックスな付け方は下記の通りです。
ミドルハッシュタグ以下は、ビッグハッシュタグに「キーワードは似てるが投稿数が少ないタグ」を探して入れるのがポイントです。
具体例を見ていきます。
弊社で運用している上記のアカウントは、WEBデザイナー向けのアカウントになります。
このアカウントのハッシュタグを考えると下記のようなものがあがります。
上記のようなニッチなスモールハッシュタグは、WEBデザインの学習記録を載せている一般の方のアカウントを参考に取ってきます。
プロフィール文やアカウント名にwebデザイン勉強中と記載のある人など。
商品やサービスを見て、購入したいと感じた際に、すぐに購入ページに移動できる導線を設計しましょう。
具体的な導線は以下の通りです。
フィード投稿の文章記入欄に直接リンクを記入することができます。
ただし、この方法ではリンクからサイトに直接飛ぶことはできません。
そのため、「商品詳細はプロフィールのリンクから」という文言を加え、プロフィールへ誘導する必要があります。
ストーリーズにリンクを設置することができます。
このリンクは直接サイトへ飛ぶことができます。
ただし、ストーリーズにリンクを設置するためにはフォロワー数が1万人以上で認証アカウントである必要があります。
アカウント運用に慣れ、条件を満たしたら導入しましょう。
投稿やプロフィールにショッピング機能を導入しましょう。
ショッピング機能は、投稿を見た人をそのままECサイトへ誘導する便利な機能です。
投稿画像に商品が写っているとき、その商品に直接リンクを貼ることができる商品タブやプロフィールに「ショップを見る」というボタンが配置されます。
ただし、利用条件を満たし、審査に通らなければショッピング機能を利用することはできません。
導入を検討している場合は、利用条件を確認しましょう。
ユーザーに学びや共感のあるコンテンツを投稿しましょう。
自分に有益な情報や共感できる情報は、信頼の獲得につながります。
ユーザーにとって有益で共感性のあるコンテンツを投稿しましょう。
信頼を獲得し、アカウントをフォローさせるためには、自分に役立つ情報や共感できる内容が重要です。
例えば、ヘアサロンがインスタグラムで集客する際、ヘアアレンジやスタッフ紹介などの投稿に加えて、「帽子に似合うヘアスタイル」や「今秋のトレンドヘアアレンジ」、「ヘアケア情報」など学びを促すコンテンツを発信しましょう。
また、ユーザーが「このヘアサロンで悩みが解決できるかも」と感じる共感を呼ぶコンテンツも効果的です。
投稿には、目を引く写真や学び・発見を与える画像を活用しましょう。
シェアしたくなる魅力的な画像も効果的です。写真とテキストを組み合わせて、商品の使い方や役立つ情報を多角的に投稿することで、情報量が増え、ユーザーは何度も見返すことで理解を深め、商品購入につながりやすくなります。
リールは、最長90秒の縦動画を作成・共有できる機能で、フォロワー以外の人にも見てもらえる機会があります。
これを活用し、自社に興味を持つユーザーを獲得しましょう。
具体的には、インスタグラム内で人気の音楽を使い、動画を作成します。
リールでは人気の音楽から動画を探せるため、投稿が見つけられやすくなります。
また、リール投稿では編集機能を活用し、音楽やテキスト、スタンプなどを入れてクリエイティブな動画を作成しましょう。
最初の数秒でユーザーの興味を引く工夫も重要です。そうすることで、最後まで動画を見てもらいやすくなります。
インスタグラムのジオタグ機能を利用し、投稿に位置情報を追加しましょう。
特に店舗を持っている場合、ジオタグを設置して投稿することで、ユーザーがその場所を訪れる可能性が高まります。
例えば、東京スカイツリーで撮影した写真なら、「東京スカイツリー」や「Japan, Tokyo」のように設定が可能です。
ジオタグをつけた投稿は検索できるため、検索画面で位置情報を調べた人が投稿を見てくれる可能性が高くなります。
これにより、カフェやレストランなど、店舗を持つ業種は集客につながりやすくなります。
ジオタグは自分で入力でき、「東京スカイツリー」のような固有名詞でも、「Tokyo, Japan」のような大まかなエリアでも追加できます。
投稿に表示される場所名をクリックすることで、Googleマップや同じジオタグの投稿が一覧表示されます。
既に投稿した内容にもジオタグを追加できます。
こまめにコミュニケーションを取ることで、ユーザーとの信頼関係を築くことができます。
信頼関係が築ければ、ユーザーは自社のファンになり、リピーターになる可能性が高まります。
コメント欄やDMで直接コミュニケーションを取り、ユーザーにメリットのある情報を提供しましょう。
例えば、ユーザーが自社商品を購入した投稿を見つけたら、感謝のコメントや商品に関する疑問に回答することで、信頼感や理解が深まります。
インスタグラムでは積極的なコミュニケーションがしやすいため、ストーリー機能でアンケートを取ったり、インスタライブを実施しましょう。
これらの機能を活用してユーザーとの距離を縮めることで、インスタグラムでの集客力が向上します。
フォロワー数が伸びない場合や売上が上がらないと感じたときは、インスタグラムのインサイト機能を活用しましょう。
インサイト機能は無料の分析ツールで、アカウント情報や投稿の閲覧数、ECサイトへのアクセスユーザー数などの詳細なデータを把握できます。
これにより、効果測定や改善策の検討が可能になります。
具体的な改善案を立てることができ、ユーザーの動きに合わせた投稿が可能になります。
広告の分析も行えるため、効果的な広告や適切な時間帯を検討し、改善策を考えることができます。
インスタグラムでの集客には、インフルエンサーマーケティングが効果的です。
多くのフォロワーや影響力のあるインフルエンサーを起用し、自社商品を紹介してもらうことで認知度を広げ、販促が可能になります。
ただし、自社商品とインフルエンサーのフォロワー層が一致していることが重要です。
ターゲットユーザーに合ったインフルエンサーを起用し、自社商品を広めることができます。
特にマイクロインフルエンサーに紹介してもらえると、狙ったユーザーに商品やサービスの購入を促すことができます。
インフルエンサーを起用する際は、紹介会社を通じて選ぶことをおすすめします。
インスタグラム広告は、自社商品やサービスの認知を効果的に広げることができます。
最低出稿価格は107円で、さまざまな形式の広告が配信できます。
フィード投稿やストーリーズ投稿などの広告方法があり、広告感を出さない投稿が可能です。
広告を活用すると、認知度を拡大し、フォロワー以外の人にも知ってもらえる機会が増えます。
予算やターゲット、期間を細かく設定し、簡単に広告を出稿できます。
自分のフォロワー以外への広告配信のほか、広告配信の対象ユーザーを年齢や性別、居住地などのライフスタイル要素で絞り込みが可能です。
インスタグラムを使ったSNS集客にはいくつかの注意点があります。
また、インスタグラムのガイドラインに従った運用が重要です。違反してしまうと、アカウントが停止される危険性があります。
投稿写真に統一感を持たせることで、ターゲットユーザーが自社に興味を持ちやすくなります。
インスタグラムの投稿表示順はアルゴリズムによって決まりますが、興味関心のあるユーザーに自社の投稿が上位表示されるよう、統一感のある投稿を心がけましょう。
複数の担当者がいる場合は、チーム構成や投稿内容を事前に決め、運用体制を整えることが重要です。
1日1投稿やコメント返信、企画立案など、運用に必要なタスクが多岐にわたります。
運用体制を整えることで、スムーズな運用が可能になります。
インスタグラムを集客ツールとして活用するのに適した業種には限りがあります。
飲食店、小売業、美容室などの実店舗を持つ業種が向いていますが、店舗を持たない業種や金融商品を取り扱う業種でも、工夫次第で効果的な運用ができます。
ここではインスタグラムでSNS集客に成功した事例を紹介します。
自社がインスタグラム運用を行う際の参考にしてください。
ALBUMは、渋谷店・原宿店・新宿店・銀座店・池袋店の5店舗を展開するヘアサロンです。
ホットペッパー予約時売り上げは、5年連続全国1位を受賞しています。
記事執筆時点で、フォロワー数は45万人を超えています。
プロフィールが整理されており、ユーザーが情報を取得しやすいように設計されています。
ヘアアレンジなどの技術動画を多く投稿しています。
リール動画を使って、視覚的にわかりやすく発信しています。
思わず投稿を保存して、見返したくなりますね。
また、美容師は個人アカウントの運営を行なっており、ALBUMがタグ付けすることで相互に連携をとっているのも特徴です。
美容師にファンがつけば、それだけ店舗に足を運ぶ人は増えます。
JILL STUART beautyは、日本をはじめ、世界中の若い女性から圧倒的な支持を受けるファッションデザイナー・ジルスチュアートの美意識が集結した化粧品ブランドです。
記事執筆時点で、フォロワー数は23万人を超えています。
クリエイティブの質が高く、いわゆる「インスタ映え」する画像をメインに投稿しています。思わず「手に取ってみたい」と思わせるクリエティブばかりです。
また、積極的にインフルエンサーを起用した運用も行なっています。
同社の客層と合致したファン層を抱えるインフルエンサーを起用しており、集客に結びつきやすくなります。
さらに、1枚の写真を分割して別々に投稿し、アカウントのTOPページで見ると、1枚の写真のように見せる「グリッド投稿」も活用しています。
ブルーボトルコーヒーは、注文を受けてから豆をひき、バリスタの手で一杯ずつドリップして提供するコーヒー製造販売企業です。
記事執筆時点でフォロワー数は、20万人を超えています。
独自の世界観で統一された投稿のインスタ運用を行なっています。
同アカウントは、商品の紹介だけでなく、ブランドの背景を加えて発信しファンを獲得しています。
クオリティの高い画像とともに、ブランド独自のこだわりや考え方をキャプションに記載した投稿で、ブランディングを行っています。
また、普段見ることのできない裏側のような、オープン前の店舗内や、コーヒーを入れる店員の姿、使われるコーヒー豆に焦点を当てた投稿も行っています。
さらに、ブルーボトルコーヒーのロゴカラーである白を積極的に投稿画像に取り入れて、清潔感を感じさせる世界観を演出しています。
SNIDEL BEAUTYは、東京・大阪・名古屋・福岡の4大都市に店舗を構える、人気アパレルショップが手がける化粧品ブランドです。
記事執筆時点で、フォロワー数は3.9万人です。
リール動画を活用したインスタ運用を行っています。
同アカウントは、リール動画で商品の使用感を伝える動画が特徴です。
自社製品を使いながら、メイクをする様子を投稿し、商品の使用感から、メイク後の仕上がりまでを確認できます。
また、「ベストコスメ 下半期」や「取扱店舗」の投稿・ストーリーズをハイライトとして掲載し、ユーザーに有益な情報を伝えやすくしています。
リール動画やハイライトは、ユーザビリティに富んでいます。
この記事では、SNS集客のためのインスタグラム運用マニュアルについて解説しました。
また、インスタグラム運用のメリットや注意点、成功事例を紹介することで、自社インスタグラム運用のイメージがつきやすかったかと思います。
今回紹介した10個の運用方法を実践することで、インスタグラムを効果的に活用したSNS集客を成功させるために、今回紹介した10個の運用方法を実践してみてください。
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