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GA4の導入・分析方法を徹底解説 | 初期設定からCV設定まで

公開日:2023年8月22日 更新日:2023年8月24日
GA4の導入・分析方法を徹底解説 | 初期設定からCV設定まで

2023年の7月より、従来のGoogle Analyticsが使えなくなり、GA4へ移行となりました。
過去の画面が急に見えなくなってしまった方、GA4を導入したものの何がなんだかさっぱりわからない…。

そんな方に向けて、GA4の導入方法からCV設定まで解説します。

GA4とは

 

Googleアナリティクス 4プロパティ(GA4)は、ユーザーごとの数値を分析できるツールです。

今までのGoogleアナリティクスと異なり、すべての数値が、「イベント(ユーザーのサイト内での行動や操作を計測する指標)」単位で計測されるツールです。

GA4の導入方法

GA4の導入方法は以下の2通りがあります。

  • GA4を新規導入する場合
  • UAからGA4へアップグレードする場合

GA4を新規導入する場合

  1. アカウントの設定
  2. プロパティの設定
  3. ビジネス情報の入力
  4. データストリームの選択
  5. タグを設定

1. アカウントの設定

まずはGoogle Analyticsのダッシュボードにアクセスし、「測定を開始」をクリックしてアカウント名を設定します。

2. プロパティの設定

新しいプロパティを作成します。プロパティ名を設定し、タイムゾーンや通貨などを選択します。

3. ビジネス情報の入力

自身のビジネス規模や、利用目的を選択します。

4. データストリームの選択

左下のメニューから「管理」を選択します。プロパティ内の「データストリーム」を選択し、「ウェブ」をクリックします。
こうすることで、サイトのデータ収集が開始されます。

5. タグを設定

「データ ストリーム」を選択し、該当するウェブストリームを選択。ストリームの詳細欄に「測定ID」が表示されるので、表示されるコードをコピーします。

「グローバル サイトタグ(gtag.js)」をクリックし、最後にコピーしたコードを計測したいサイトのヘッダー部分に貼り付ければ完了です。

UAからGA4へアップグレードする場合

  1. GA4設定アシスタントの利用
  2. 新しいGA4プロパティの作成
  3. タグの統合
  4. データストリームの設定
  5. 動作の確認

1. GA4設定アシスタントの利用

Google Analyticsのダッシュボードにログインし、「管理」をクリック。
プロパティ欄に表示される「GA4設定アシスタント」を選択すれば、新しいGA4プロパティの作成をサポートしてくれます。

2. 新しいGA4プロパティの作成

「新しいGoogle アナリティクス 4 プロパティを作成する」をクリックし、必要な情報を入力して新しいプロパティを作成します。

3. タグの統合

「設定アシスタント」から「タグの設定」を選択し、既存のUAタグと新しいGA4タグを統合します。

4. データストリームの設定

新しいGA4プロパティで「データストリーム」を設定し、ウェブサイトやアプリのデータを収集するようにします。

5. 動作の確認

GA4のダッシュボードに移動し、「リアルタイム」セクションで、正しくデータが収集されていることを確認し、データが収集されていれば完了です。

GA4の基本設定

 

画面左下にある歯車マークの「管理」をクリックして基本設定を行います。

  • データ設定 > データ保持 をクリック。

 

イベントデータの保持がデフォルトは「2ヶ月」なので、「14ヶ月」に変更します。

データストリーム

 

管理するサイトをクリックし、イベントの「拡張計測機能」の歯車マークをクリック。計測したい値をONにして保存します。

 

CVの4ステップ設定方法

CVは、下記の4ステップで設定します。

  1. イベントを作成する
  2. 条件を入れる
  3. 設定できたか確認する
  4. コンバージョンに設定する

1,イベントを作成する

イベント作成画面に遷移したら、任意のイベントを作成可能です。

まず、ホーム画面の左下にある歯車マークをクリックし、その後イベントをクリックしてイベント作成画面へ移動します。この画面でイベントを作成していきます。

2,条件を入れる

 

イベント作成画面に遷移したら、一致する条件を入力します。

たとえば、パラメータを「page_location」、演算子を「次を含み」、値を「ドメインを除くURL」を記載すると、特定のURLを指定したことになります。

また、一致する条件には、パラメータにイベント名(event_name)を指定しないと、ページビュー(page_view)だけでなく、クリックやスクロールなどでも重複して計測されてしまうため、event_nameの指定が必須です。event_nameを設定しないと、スクロールやクリックなどのイベントも計測されてしまいます。

3,設定できたか確認する

 

一致する条件を入力したら、作成ボタンをクリックしてイベントの作成は完了です。

ここで、しっかりとイベントとして設定できているかを確認するために、「レポート > リアルタイム」をクリック。自分で指定したURLをクリックしてイベント数(イベント名)に指定したイベント名が表示されていれば完了です。

4,コンバージョンに設定する

イベントを作成したら、すぐには既存のイベント一覧には表示されません。

そこで、CVとして設定するために、「コンバージョン」「新しいコンバージョンイベント」をクリック。先ほど指定したカスタムイベント名を入力して、保存。コンバージョンとしてマークをつけるをONにしましょう。

これでコンバージョン設定が完了です。

具体的なCV設定例

ここからは具体例を交えて説明します。
今回は、CLANEの公式サイトを適用例として行いたいと思います。
例として「お問合せ完了ページ」をCV設定する方法を順を追って紹介します。

  1. イベントを作成
  2. 条件を記入
  3. コンバージョンに設定

①:イベントを作成

まず右下の管理をクリック。イベントに遷移し、イベント作成をクリックします。
作成をクリックしたら、イベント作成画面です。

②:条件を記入

 

次に一致する条件を入力します。

「event_name」「次に等しい」は変えずに、値に「page_view」と記載します。こうすることで、page_viewというイベントの数値を指定したことになります。

次に、条件を追加をクリック。パラメータを「page_location」、演算子を「次を含み」、値を「https://clane.co.jp/contact-thanks/」を記載します。これで、page_viewの中でも、指定したサンクスページURLで発生したイベントのみを計測できます。

お問い合わせが完了した時に表示される「お問合せ完了ページ」に遷移した閲覧者の数がカウントされます。

 

③:コンバージョンに設定

 

先ほど作成したイベントは、すぐにイベント一覧には表示されません。

そこで、コンバージョン、新しいコンバージョンイベントをクリック。先ほどカスタムイベント名に指定した「contact_complete」と入力します。「コンバージョンとしてマークをつける」をONにして完了です。

CV経路を見るための準備

CV経路を見るときは、GA4とGoogle Search Consoleを連携する必要があります。
GA4とGoogle Search Consoleの連携は以下の3ステップで行います。

  1. searchconsoleとの連携
  2. 詳細を設定する
  3. GA4のレポートライブラリを設定する

1.searchconsoleとの連携

 

まずGA4の画面左下の「管理」をクリックして、管理画面に移動します。

 

 

プロパティ内の「Search Consoleのリンク」をクリックし、「リンク」をクリックします。

 

2.詳細を設定する

 

管理する Search Console プロパティの「アカウントを選択」をクリックします。
設定したいSearch Consoleのプロパティ名(今回はhttps://clane.co.jp)にチェックを入れて、「確認」を選択します。

 

 

続いて、連携したい「Webストリーム」を選択します。

「次へ」ボタンを選択し、ウェブストリームを「選択」(今回であればclane.co.jp)をクリックします。設定の確認、送信を行うと設定は完了です。

設定したSearch ConsoleとWebストリームの情報と「連携作業完了」が表示されていれば、GA4とSearch Consoleの連携が完了しています。

  • この操作を行うには、GA4の「編集者」の権限とSearch Consoleの「オーナー」の権限が必要です。また、Webデータストリームは1つのSearch Consoleにしか連携できません。
    すでに別のSearch Consoleが連携されている場合は、既存の連携を削除してから再連携する必要があります。

3.GA4のレポートライブラリを設定する

 

GA4とGoogleサーチコンソールを連携できたら、次はライブラリの設定です。

ライブラリは、レポートやコレクションの追加など、カスタマイズの設定が行えるページです。レポートページの下部に表示されています。GA4で自然検索キーワードを確認するためには、レポートにGoogleSearchConsoleを表示させる必要があります。

ライブラリをクリック。コレクションの中のSearchConsoleの点マークをクリックし、「公開」を選択します。「公開しました」の文言に変更されたら、設定が完了です。

CV経路を確認する方法

GA4とSearch Consoleを連携することで、Search Consoleのデータを確認できる2種類のレポートが作成されます。

  • Googleオーガニック検索クエリ
  • Googleオーガニック検索レポート:ランディングページ

Googleオーガニック検索クエリ

 

Googleのオーガニック検索クエリレポートでは、自然検索のクエリに対するクリック数や表示回数、クリック率、さらには平均掲載順位の確認ができます。

また、検索フレーズや表示ランキングなどの検索結果を確認できます。どのような検索クエリでWebサイトが表示されているか、クリックされているかを把握する

Googleオーガニック検索レポート:ランディングページ

 

Googleオーガニック検索レポートでは、ユーザーがたどり着いたページやページごとのクリック数、表示回数、ユーザー数が確認できます。そのほか、エンゲージメント率やイベント数、CV数などの確認も可能です。

エンゲージメント率やコンバージョン率を確認できるため、「表示回数やクリック数は多いものの、エンゲージメント率・コンバージョン率が低いページ」や「平均順位は低いものの、コンバージョン率は高いページ」などが特定できます。

GA4を使った分析

  • レポート > ユーザー

 

この画面では、以下の情報を確認できます。

ユーザー属性 年代・性別・位置情報
テクノロジー デバイス情報
  • レポート > ライフサイクル > 集客

 

概要 サイト流入の内訳
ユーザー獲得 該当期間に初めてサイトに流入したユーザーのデータ
トラフィック獲得 新規・リピートの両方を含むデータ
  • レポート > ライフサイクル > エンゲージメント

 

概要 イベント発生やユーザーアクティビティの数値
イベント PV(ページビュー)数などのイベント発生情報
コンバージョン 設定したコンバージョンの発生情報
ランディングページ ユーザーが最初にアクセスしたページ

ほしい情報をまとめられる、探索レポートがおすすめ

 

GA4の運用では、レポートから各イベントの値を確認するのもいいですが、「探索」から見たい指標を見れるレポートを作成するのも重要です。自分が見たいレポートを高い自由度で作成できるのが「探索」です。

  • 月ごと、日ごとに表作成
  • チャネルごとのデータを見る時
  • ユーザーの動きの対局をみる時
  • 経路データ探索を使う
    例)ブログを閲覧した人→オファーページを閲覧した人→サンクスページに到達した人
  • 特定のページに来ている人がどこから来ているのか

などの表を作成可能です。

 

 

変数について

データ探索名 好きな名前を入力
セグメント 取得したデータを絞り込むための条件
ディメンション 何単位でデータを集計するかを設定
指標 どんなデータを出力したいかを決める

 

タブの設定について

手法 どんな表を作成するか決める
用意したディメンションをドラッグアンドドロップ
用意したディメンションをドラッグアンドドロップ
用意した指標をドラッグアンドドロップ

変数部分の「+」マークをクリックすると使用できるセグメント・ディメンション・指標が表示されるので、必要なものにチェックマークを入れて使用します。

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この記事を書いた人

釣見 駿

株式会社CLANE 取締役 / 学生時にマイナビニュースでメディア運営を行う。その後広告代理店で働きながら、2018年にCLANEの創業時にジョイン。WEBデザインや広告をもっと知りたい方に、役立つ情報をお届けします。

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