コーポレートサイトの意味と、そのメリットを紹介します。
コーポレートサイトの理解を深めることで、コーポレートサイトの価値を最大限に高めることができます。
コーポレートサイトとは、誰でもアクセスできる「企業の名刺」です。
一般的に、顧客や求職者、取引先などのあらゆるユーザーが訪問するため、企業情報や商品・サービス、採用情報、IR情報など会社の網羅的な情報を掲載します。
人員の確保ができる採用活動や顧客とのコミュニケーション、企業の信頼性ある情報発信源、企業イメージを浸透させるブランディングなど様々な効果が期待できます。
WEBサイトはコーポレートサイト以外にも、目的に応じた異なるWebサイトがあります。
ここでは、その他のWEBを紹介します。
コーポレートサイトとの違いを解説します。
サービスサイトは、商品やサービスの見込み顧客がターゲットで、企業が提供するサービスや商品に関する情報を提供するためのWebサイトです。自社商品やサービスの理解を深め、購入につなげる役割を担っています。
自社商品やサービスの詳細、費用、導入事例など商品やサービスに関するコンテンツを中心に掲載します。
商品の購入検討段階にある人は、金額や機能などのスペック情報や、背景など、その商品やサービスが選ぶための検討材料となる情報を掲載する必要があります。
ECサイトは、インターネット上で自社商品やサービスを販売するためのサイトです。Electronic Commerceの略で「電子商取引」を指します。
自社商品やサービスを購入するネット上の店舗のような役割を担っていて、サイト内で決済できる仕組みが備わっていることが多いです。
ECサイトには、デザインや機能のカスタマイズなど自由度が高い自社サイト型と、Amazonや楽天などの大手ECモール中に出店するモール型の2種類があります。
採用サイトは、求職者に向けて自社の魅力をアピールし、応募者数の増加が目的のWebサイトです。求人情報サイトなどで自社を知り、興味をもった求職者を応募に繋げる役割を担っています。
職場環境や、仕事内容など自社に入社したときのイメージが掴めるような情報を中心に掲載します。また、企業理念や社員インタビュー、募集する人物像などを掲載すれば、自社の企業理念に共感する人を効率的に集めやすく入社後のミスマッチを防げます。
採用人数が多い企業様は、コーポレートサイトと別に求人サイトを作るケースが多いです。
CLANEでは、コーポレートサイトの目的を「企業の存在意義を伝えて、ステークホルダーとの信頼を構築すること」と定義しています。
wこれをイメージしやすくするために、各ステークホルダーに当てはめて解説します。
まず代表的なステークホルダーは、顧客です。例えばコーポレートサイトに、自社製品やサービスに関する情報を詳細に掲載することで、顧客に信頼と安心感を与え、新規顧客の獲得や既存顧客のロイヤルティ向上につなげます。
例えば当サイトの場合、サービスページがこれに当たります。具体的な制作工程やノウハウをご覧いただき、信頼いただいたお客様からお問合せをいただいてます。
コーポレートサイトを通じて、自社に適した人材を確保できます。採用情報を掲載することで、求職者に企業の魅力や文化を伝え、人材の獲得につなげることが可能です。
例えば当サイトの場合、求人ページがこれに当たります。求人票だけではなく、組織固有の考え方や価値観を記載してからは、採用における価値観のマッチ度は増えたように感じました。
本当にそんなに効果あるの?と思われるかもしれません。下記は、価値観について書いたページの数値です。
ページビュー数 | ページ別訪問数 | 平均滞在時間 |
378 | 318 | 1分22秒 |
一度ページを作るだけで318名の方に、約1分半、会社の考え方を聞いてもらっているのと同義の効果です。この中から1%でも応募してくれたら、採用活動のコストを下げ、価値観のマッチ度が高い人材を獲得できます。
IR情報を掲載することで、投資家に企業の財務状況や業績などを透明性を持って伝え、投資家との信頼関係を築くことができます。
単に財務情報を集めたPDFを羅列しても、その企業の将来性は考えづらいです。将来の投資判断には、非財務の情報も大切になってきます。
企業理念やビジョン、中長期の経営方針といったメッセージ系のコンテンツ、市場の中で事業の優位性を解説した市場紹介系コンテンツ等があります。各参考ページとして、サイバーエージェント様のIRページを紐づけました。
これらの情報により、投資家も判断材料が増えて信頼関係の構築に役立ちます。
コーポレートサイトのメリット
コーポレートサイトを企業が持つメリットは以下の通りです。
それぞれ紹介します。
コーポレートサイトは、会社の存在を証明し顧客からの信頼獲得につながります。
近年は、インターネット媒体が主流となっており、コーポレートサイトが会社の実態を証明する手段となってきています。
また、企業の存在意義を明確に打ち出せば、顧客や取引先への信頼獲得やファン化につながります。
実際、株式会社プラストの実施した「ホームページの重要性」に関する調査では、8割近くの経営者が「ホームページがある会社の方が信頼度が高い」と回答し、コーポレートサイトが信頼度につながることが分かっています。
コーポレートサイトは、インターネット上で多くのユーザーに自社商品やサービスをアピールでき、費用を抑えた集客を期待できます。
たとえば、新規顧客にはどんな会社か、何を販売しているかを知ってもらったり、既存顧客にはコーポレートサイトを使った企業ブランディングで会社のファン作りにつなげたりできます。
また、他社製品と比較して、実績や料金面での優位性を掲載し、その商品を購入するメリットも伝えられます。
このほか、自社コーポレートサイトが検索エンジンで上位表示されるようになれば、より多くのユーザーに自社の存在をアピールできるでしょう。
こうしたSEO対策に関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。
コーポレートサイトを閲覧してもらうことで、ユーザーと事業者の前提となる情報が増え、よりコミュニケーションがスムーズになります。
例えばCLANEのようなWEB制作会社の場合、どんなサイトが作れるのか?どんな機能や、デザインを搭載したサイトを作れるのか?等を詳しく記載しておけば、事前に制作物をイメージしてお見積りをとることができます。
こうした購入フローは、ユーザーの満足度を高め、さらに企業の顧客対応にかかる手間とコストを省けます。
ここでは、コーポートサイトに掲載する基本的なコンテンツを紹介します。
「企業の名刺」になるサイトなので、企業に関する基本情報や事業などを網羅的に掲載しましょう。
基本的なコンテンツは以下の通りです。
それぞれ詳しく紹介します。
ここで紹介するコンテンツ以外にも企業によっては代表者メッセージや、社員ブログ
など必要なコンテンツは異なります。
企業に関する基本情報を掲載するページを設けましょう。企業の名刺代わりになるサイトで、企業としての信用度を高められます。
具体的には以下の内容を掲載します。
このほか企業に合わせて取引先銀行や役員名、電話番号、組織図、アクセスマップなどの情報を記載します。
情報量が多くなるため、一覧で掲載すると見やすくなります。
企業の考え方・価値観など「何のために事業活動を行うか」を伝える企業理念のページを設けましょう。「ミッション」や「ビジョン」、「バリュー」、「About Us」などの名称が使われるケースもあります。
企業理念では、企業活動を行う上での目的や目標を伝え、企業の存在意義を示します。
企業の存在意義や社風に訪問者が共感すれば、企業イメージの向上や、ファン化も期待できます。
弊社は「個性を最大化し、すべての人が自己実現できる社会を創る」というビジョンを掲げて、事業活動を行っております。
自社商品やサービスを紹介するページを設けましょう。企業が提供するサービスや商品の魅力を伝えます。
具体的な仕様イメージがつくような情報を掲載し、自社サービスにどのような強みがあるかを紹介します。
例えば、
これらの紹介を行えば、企業が具体的にどんな事業を展開しているかをサイト訪問者に伝えて、ビジネスチャンスにつながります。
企業の実績をアピールするコンテンツを掲載しましょう。自社商品やサービスの購入を検討しているユーザーが、具体的な導入イメージを掴みやすく、顧客獲得率の上昇に寄与します。
ただ実績を掲載するのではなく、たとえば顧客へのインタビューを掲載したり、クライアントに許諾を得て、具体的な数字を盛り込んだりして紹介すると安心感や信頼感の向上につながりるでしょう。
また、どのようなプロセスを踏んで案件を進めたかを紹介すると、顧客は「こういう流れで案件が進んでいくのか」と、イメージがしやすく、仕事のやり取りがスムーズになります。
コーポレートサイトには、サービスや商品を利用した人たちの声を外部からの評価を掲載しましょう。
説得力が増すのだけでなく、サービスや商品に対する安心感を与えられます。
たとえば、Googleの口コミやTwitterのつぶやきなどを噴き出し形式などで見やすく掲載するといいでしょう。
また、雑誌やテレビなどのメディアで取り上げられたことや、過去の受賞歴などの情報を掲載しても有効です。
顧客などの第三者視点からの情報は、企業を選ぶ際の重要な判断材料になっています。実際KDDIエボルバの実施した「EC・通販ユーザー動向調査レポート」という調査によると、口コミに購入経験がある人は、全体の9割以上というデータがあります。
顧客から頻繁に同じような問い合わせがある場合、よくある質問(FAQ)として、まとめて答えとともに掲載しておきましょう。
ユーザーにとって非常に有益なコンテンツで、サイトに訪問した人が感じた疑問点を解消することこで、お問合せにつながるケースが上昇します。
また、ユーザーが問い合わせる手間を省き、企業も同じような問い合わせへの対応を減らせて業務効率化につながります。
このほか、「これはユーザーから聞かれそうだな……」と思われる事例がある場合は、前もって「よくある質問」を用意しておいても良いでしょう。
企業の最新情報やニュースリリースなどのコンテンツを掲載するページを設けましょう。
顧客にいち早く企業の最新情報を提供できます。
たとえば、新製品情報や企業の活動などを掲載します。
また、「〇〇アワードを受賞しました」などの会社の価値を高めるニュースを発信してもよいでしょう。
加えて、休業のお知らせや、非常時の情報発信にも役立ちます。
コーポレートサイトに採用情報を掲載します。
基本的な求人情報に加えて、入社後のイメージが膨らむような情報を入れれば自社に人材を確保できます。
具体的には、採用しているポジションや給与、勤務時間などの条件のほか、社員のインタビューや求める人材、自社の強み、価値観などの情報を掲載し、自社の魅力をアピールします。
自社と求職者とがマッチするかの判断材料となる情報を掲載します。
こうした情報を掲載すると、求職者はその企業で働くイメージがつきやすく、入社後のミスマッチを防いだ人材確保がしやすくなります。
コーポレートサイトを訪問したユーザーの連絡窓口として、お問い合わせフォームを設置します。
フォーム設置により、24時間365日サイトを訪問したユーザーが「連絡を取りたい」と思った好きなタイミングで問い合わせが可能です。
また、顧客対応をスムーズに行えるので、会社が負う顧客対応の手間を軽減できます。
このほか、会社に対する安心感や信頼感を築くことも可能となります。
お問い合わせフォームを設置する際は、「よくある質問」へリンクを貼ると、さらに顧客対応がスムーズになります。
また、「サービス資料を見てみたい」などのニーズに応える資料請求フォームを設置しても良いでしょう。
お問合せフォームを設置する場合は、ホームページ上からユーザーの氏名や、連絡先などの個人情報を取得することになります。
そのため、サイト上に個人情報保護方針(プライバシーポリシー)を明示する必要があります。
個人情報保護方針は、コーポレートサイトのフッター部分にリンクを置き、いつでも見られるようにすることが多いです。
また、お問い合わせフォームにもリンクを貼り、問い合わせを希望する人が確認しやすいようにします。
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